千景:最近身の回りでも精神面の不調を訴える人が増えた様に思いますが、世の中全体の流れとしてはどうなのでしょうか。
井谷さん:そうですね、確かに最近心の病が増えてきていると思います。
千景:社会の変化によるものなのでしょうか。
井谷さん:それも一つありますね。日常の中で接するストレスが増えていると思います。
千景:ストレスの解消をする場所や仲間の有無も大事な要素ですね。
井谷さん:それから、男女差も関係があります。
精神の不調を訴える人の8割が女性というデータもあります。
千景:圧倒的に女性のほうが影響を受けやすいのですね。なぜでしょう?
井谷さん:もともと女性はバイオリズムによって元気になったり落ち込んだり、という感情の起伏が激しいところがありますよね、その延長線上にこういった不調が起こることが多いです。
千景:感情の浮き沈みがある女性は、特に注意する必要がありますね。 私も他人事ではないかもしれません・・・。
井谷さん:また、年齢的に20代半ばになり、段々大きな仕事が任せられる様になってくる時期に、仕事の内容と実力のギャップにより必要以上のプレッシャーを抱えてしまう人もいます。
千景:中間管理職の方などもストレスが多い、と聞きますね。
井谷さん:確かに、彼らも可愛そうです。
責任だけ負わされて実際は管理職とは名ばかりですからね。
千景:その他、仕事内容によってストレスの影響を受けやすい、などの特徴はあるのでしょうか。
井谷さん:例えば、プログラミングなどくる時期に、集中して緊張している状態が長時間続く仕事内容の方は比較的ストレスがたまりやすいですね。
千景:それでは、不調を感じたときはどうすればよいのでしょうか。
井谷さん:とにかく、休むことです。
精神面の不調が身体的にも影響し始めたら、それは「休養してください」という体からの合図なのです。
千景:頑張れ、とい言うのは逆効果なのですね。
井谷さん:症状が重くならないうちに休むことが第一です。
休めば大抵の症状は良くなります。
ただ、職場をお休みする場合は、一緒に働いている人たちに対して、休んでいる理由と復職の目処を伝えておくことも大事です。
チームプレイですから、一定のルールは守らなければいけないですね。
千景:職場の人の協力は不可欠ですから、理解を得るための努力は必要ですね。
自分自身が健康を害してしまったとき、また職場の仲間が健康を害してしまったときにとても参考になるお話でした。 ありがとうございました。
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