bizwoman
働く女性を幸せにするメルマガ『bizMag』(vol.29)
2007/12/29
発行者からのメッセージ
bizMag第29号は、株式会社インストラクショナル デザイン代表取締役社長の中原孝子さんのインタビュー内容です。前半は、中原さんの今までの経歴を中心にお伺いしました。
Today's bizwoman
『目標に対して、今何をするべきかを考えることが大切。』
株式会社インストラクショナル デザイン 代表取締役社長
中原 孝子さん
国立岩手大学卒業後、米コーネル大学大学院にて、教育の経済効果・国際コミュニケーション学等を学ぶ。
その後、慶應義塾大学環境情報学部武藤研究室訪問研究員として、インターネットを利用したデータマインニングやEラーニングなどの研究に携わる。
米系製造販売会社、金融機関、IT企業にてトレーニングマネージャーとして活躍し、平成14年5月に株式会社インストラクショナルデザインを設立。

インタビュー
千景:まず、中原さんの現在に至るまでの経緯を簡単に教えてください。

中原:小さい頃から、世界の貧富の差に関心があり、小学校、中学校、高校と、赤十字やUNESCOの活動に参加したりしていました。

千景:小学校の時からそういった活動に興味を持ったのは、どういうきっかけなのでしょう。

中原:はっきりとは分かりませんが、たまたまテレビで世界の貧しい国の生活を見たことであったり、親の仕事の影響であったりということが影響しているかもしれません。
世界中にいる、たくさんの貧しい人たちを無視した生活をしていることがとても悪の様な気がしていたのです。

千景:純粋な感性と、感じたことを具体的な行動に移すことができるというのは素晴しい能力ですね。
赤十字やUNESCOでは、どのような活動をされていたのですか?

中原:募金を集めたり、勉強会を開いて啓蒙活動などを行っていました。
大学時代には、1年間休学してスリランカへ行ってUNESCOの活動に参加しました。
今でも、日本では世界の貧富の差などに興味が無い人がたくさんいるでしょうけれど、当時はもっと海外に対して日本は閉ざされていて、海外の問題に興味を持つ人が少なかったように思います。

千景:当時と今とでは日本人の海外に対する意識は大分変わってきて、海外での出来事がより身近に感じられるようになっていると思います。
スリランカでの活動はどのようなプログラムだったのですか?

中原:スリランカとバングラデシュとインドと日本の4国が参加する、多国間の農村運動支援プログラムでした。
単に技術を持った国が支援をしに行くというのではなく、ボランティアに参加する側も相互に学び合える内容でしたね。
具体的には、スリランカの津々浦々を回り、農村の子供達を預かる、幼稚園で子供を指導する先生のためのトレーニングをしたり、時には力仕事も行いました。

千景:学生時代に貴重な体験をされたのですね。

中原:確かに、この時の経験は今も強く印象に残っています。
家族と離れて異国の地で生活する中で、「結局どこに行っても、人に助けられながら生きるのがこの世の中なのだ」と感じたのを覚えています。この感覚を得たことは、大きな収穫でしたね。

千景:普段当たり前の様にあるものから離れると、自分を支えてくれる存在に気づくものなのかもしれませんね。

中原:そうですね。それは、今仕事をしていてもとても感じることです。
それからもう一つ、この活動を通して感じたのが、「この問題は貧しい国の一人一人に教育を与えるだけでは解決しない」ということです。
ですから、もっと、お金を稼ぐ企業の仕組みを知った上で、そういう企業が貧しい国にお金を落とすように働きかけなればいけないなと思っています。

千景:確かに、本気で貧富の差を無くすことを考えると一個人、一組織の手には負えない気がしますよね。

中原:それで、就職するとき、まずは、外資系の金融機関で、お金を稼ぐ方法論を学びたいと思ったのです。

千景:なるほど。世界の貧富の差を無くしたいという想いが、一貫していますね。
今でもそういった活動に何らかの形で参加されているのですか?

中原:今も、少しですが、JICAの活動の支援をしたり、当時のボランティアの方と交流をしたりしています。
将来的には、大きな会社の経営者に対して貧しい国に興味を持つように呼びかけるようなこともやりたいと思っています。

千景:明確な目標意識があるのですね。
中原さんがインストラクショナル・デザインを設立されたのは、どういうきっかけがあったのですか?

中原:アメリカで人材の勉強をし、日本に帰ってきたときに、日本では全く人材開発の考え方がないことに衝撃を受けたのです。
日本企業では習うより慣れろというか、経験や伝統を第一とする風潮がありますね。
もちろん、それ自体は悪いことではないですが、そんなスピード感ではグローバル化した世界から日本は取り残されてしまうと、強く危機感を持ちました。

千景:そこで感じた危機感に対して、ご自分で動こうとする行動力があったのですね。

中原:当時、日本ではまだ人材育成の専門家がいなかったのです。この分野なら私も一番を目指せると思ったのです。

千景:クライアントで日本の企業を見て、どう思いますか?

中原:日本の企業は、目に見える課題に対して何かしらの施策を講じなければいけないと焦り、部分的・短期的に施策を実施することが多いように思います。
本来は、全体がどうあるべきか、そのためにそれぞれの部署はどういう役割を果たしどのような人をどのように育てるべきかということを考える必要があるのです。
組織の人材育成を考えるとき、まずは、その組織のセオリーを明確化した上で、感覚的ではなくデータに基づいた方法論が必要です。

千景:得てして簡単なところから手を着けてしまいそうなものですが、全体を俯瞰して考えないと無駄が出てしまうことがあるかもしれませんね。 中原さんのこれまでのお話を聞いていると、「人を育てること」と「戦略的思考」というものは中原さんの人生に一貫して見られる特徴ですね。

編集後記
「世界の貧富の差を無くしたい」という大きく明確な目標意識を持っている中原さん。
ご自身が直接的に支援をすることから始め、現在の会社設立に至るまで、道筋を立てて行動している中原さんの人生はとても論理的・戦略的思考に基づいたものでした。
後半は、中原さんの家庭・子育てに対するお考えをお伺いしました。
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2007年12月29日 bizwoman編集責任者:畑瀬千景
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