bizwoman
働く女性を幸せにするメルマガ『bizMag』(vol.21)
2007/07/17
発行者からのメッセージ
bizMag第21号は、前回に引き続きアメリカ国務省でお仕事をされているアン・イマムラさんのインタビュー内容です。
後半は、イマムラさんご自身の結婚生活について、また著書の『Re-Imaging Japanese Women』についてお伺いした内容等をお届けします!
Today's bizwoman
『将来のことは、納得行くまで2人で話し合って決めました。』
アメリカ国務省教育養成機関地域研究ディレクター、
ジョージタウン大学非常勤教授
アン・イマムラさん
社会学博士。
上智大学(日本)、マラヤ大学(マレーシア)、メリーランド大学(アメリカ)で教鞭を執る。
現在は、アメリカ国務省のForeign Service Institute(教育養成機関)でArea Studies(地域研究)のディレクターとジョージタウン大学の社会学非常勤教授を兼務。
著書に、『Re-Imaging Japanese Women(University of California Press, 1996)』、『Urban Japanese Housewives: At Home and in the Community(University of Hawaii Press, 1987)』等がある。
インタビュー
千景:イマムラさんは、本当に色々な国で働かれていましたが、殆どを旦那様と一緒に生活されていますよね。
イマムラ:出来る限りそうしました。夫の転勤が多いので、融通の利く大学教授の仕事はとても都合が良かったです。
千景:お2人は、同じ大学に通われていたこともあるのですよね?
イマムラ:コロンビア大学の大学院に行ったときには、まず2人でそれぞれ大学院を幾つか受けた中で、一緒に受かった大学院に行くことにしました。本当は、それぞれ別の大学院から奨学金をもらえることになっていたのですが、それでも2人一緒に行ける大学院を選びました
千景:すごく難しい選択でしたね。迷いはありませんでしたか?
イマムラ:迷いましたね。彼は国際関係に興味があり、私は社会学に興味があったのですが、2人が納得のいく選択をしなければなりませんでした
千景:お2人がそれぞれの考えを持ちつつ、2人で進むべき道も同時に考える、というのはすごく難しいことですよね。
イマムラ:そうかもしれません。将来のことについては、いつも良く話し合いをするようにしていました。そして、やっぱり、一緒にいることがとても大事で自然なことですね。
千景:イマムラさんは、研究内容と同じくご自身も日本人の男性と国際結婚をされていますが、日本の良いところ、好ましいところはどこにあると思いますか?
イマムラ:色々ありますが、まず他の国には無い素晴しい価値観がたくさんあるのは日本の良いところですね。
千景:例えばどの様な価値観ですか?
イマムラ:「誠」「義理」「人情」といった価値観が好きですね。 歴史が長いところもアメリカにはない魅力です。
千景:日本にいると忘れがちですが、貴重な財産ですよね。
イマムラ:そう思います。また、日本に昔ながらにある「もったいない」という精神も、今注目されているエコロジーの観点からもとても価値が高まっていると思います。
千景:日本では失われつつある感覚でもありますね。
イマムラ:残念なことです。でも、もともと古くからある考えなので、思い出すことはできると思います。
千景:そうですね。エコバッグなど色々な試みは一部で行われていますし、忘れていた感覚をよみがえらせることができれば良いと思います。
他に、日本の問題点と感じるところはありますか?
イマムラ:男女問わず、キャリアの選択肢がまだまだ限られているということが挙げられますね。
千景:アメリカではもっとフレキシブルに自分のキャリアを考えることができますよね。
イマムラ:日本でも以前よりかは随分フレキシブルになったと思いますが、女性の観点で言うと、やはり仕事を辞めた後の復帰が難しいことは問題だと思います。
千景:復帰できても元いたポジションに戻る事は難しいといわれています。
イマムラ:男性にしても同じなのでしょうが、実際子育てなどで仕事を辞めざるを得ないのは女性ですからね。
私自身も経験者ですが、一定期間仕事を休んだ後に職場復帰することがもっとメジャーになると良いと思います。
千景:そうですね。イマムラさんは、日本の女性に関して本も出されていますよね。イマムラさんが編集された『Re-Imaging Japanese Women』について、出版の経緯を教えてください。
イマムラ:『Re-Imaging Japanese Women』を編集著作したのはもう10年前の話になります。その頃、アメリカの大学の教科書で使われるような本に出てくる日本の女性というのは、主婦や農家の女性ばかりでした。それで、日本の女性にはもっとバラエティに富んだ魅力があることを紹介したくてこの本に取り組みました。
千景:素晴しいですね!この本は、どんな人たちに読んでもらいたいと思って編集されたのですか?
イマムラ:日本について興味をもっている、ある程度学識のある人に読んでもらいたいと思いました。当時日本はバブルの真っ只中だったので、日本に興味を持つ人は多かったのですが、フォーカスされるのはビジネスやサラリーマンに関してのものばかりでした。 家族とか女性についての論文は少なかったですね。
千景:どうやって、色々な女性の話を集めたのですか?
イマムラ:既に出版されている本の著者や、学会等で研究発表した方にお願いをして、論文を書いてもらいました。
千景:すごく楽しそうな作業ですね!素敵な女性を見つけコンタクトを取るという部分はまさにbizwomanで私も経験がありますが、とても楽しい事ですよね。
イマムラ:そうですね。たくさんの女性の話を載せたかったので、ついつい集め過ぎて、最終的には載せられなかったものもあります。完成までには5年かかりました
千景:5年も費やしたのですね。すごい偉業を成し遂げたのですね。イマムラさんは、次にやってみたいことはあるのですか?
イマムラ:アメリカに住んでいる日本人の老後について論文を書いてみたいと思っています。アメリカに移住した日本人も年を重ねてきていて、その人たちがどの様な生活をしているか、ということを取り上げてみたいです。
千景:それはすごく興味があります。アメリカに移住を考えている日本人にとっても、やはり老後は大きな関心事だと思います。
イマムラ:実現できれば良いなと思っています。また、教えることは自分自身の勉強にもなるし、若い人と触れ合えて新鮮で楽しいので、ずっと続けて行きたいですね。
千景:世代間の価値観の違いも勉強になりますね。
私も、自分が学んだことを周りの人たちや次の世代に伝えていければと思います。
今日はありがとうございました。
編集後記
イマムラさんの国際結婚についてお伺いしました。
イマムラさんご夫婦の円満の秘訣は「良く話し合うこと」これに尽きます。
それぞれが忙しく別々の仕事をしていても、将来のことについてはとことん話し合って決めること。
そして、イマムラさんの日本や日本人に対する理解は、お2人の関係を支えているものの1つなのではないかと思います。
国の違い、性別の違い、世代の違いによる異なった価値観に触れることは、自分自身の可能性を広げるチャンスだと捉えられると良いですね。
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2007年07月17日 bizwoman編集責任者:畑瀬千景
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