bizwoman
働く女性を幸せにするメルマガ『bizMag』(vol.17)
2007/4/12
発行者からのメッセージ
昨日お送りした働く女性を幸せにするメルマガ『bizMag』(vol.17)が文字化けをしているご報告を頂きました。ご迷惑をお掛けし申し訳ございません。
今回修正をいたしましたメールを再送信させていただきます。
bizMag第17号は、前回に引き続き、「NPO法人アジアの新しい風」の理事・事務局長を務める上高子さんのインタビュー記事です。後半は、上さんの子育て・教育と今後の夢に関するインタビュー記事、そして特別ゲストの息子さんから頂いたコメントをご紹介します!
Today's bizwoman
『親子の関係こそ、一番難しい!』
「NPO法人アジアの新しい風」理事・事務局長
丹波新聞客員記者 日本語教師
上 高子さん
日本航空のグランドホステス、日本語教師を経て現在は「NPO法人アジアの新しい風」の理事・事務局長を務める。
著書に「子育てのあとアメリカがあった」
「井戸と大海〜ハッピーミディアムをあきらめない〜」
がある。


『NPO法人アジアの新しい風』ホームページ
http://www.npo-asia.org/index.html
インタビュー
千景:ここまで、上さんの今までのお仕事について色々とお伺いしましたが、その間家庭と仕事をどのように両立していたのですか?
上:夫と話をした結果、とにかく「お金で解決できることはしよう」ということになり、保育園やお手伝いさんを駆使しました。
その結果、私が働いたお給料の半分以上が出て行ってしまうという状態でしたけれど、仕事をするのはお金のためだけだったわけではないので、納得できていました。
千景:お子さんの教育についてはどうでしたか?
上:息子は、小さいころは、学校にラッパズボンで登校したり、無断欠席したりと当時はすごく問題児でした。
学校の先生から呼び出されることもしばしばありましたね。
千景:息子さんは、現在、上場企業の社長としてご活躍されていますが、当時から目立つ存在だったのですね。
上:今となればそう思えますが、あの時は本当に悩まされ、頭の中が息子でいっぱいで眠れなくなってしまったこともありますよ。
千景:普段近くに居られない分不安ですよね。どの様に乗り越えたのですか?
上:当時、仲の良かった外国人の友人に相談したときに、こう言われたのです。
「高子、世の中で親子の関係ほど難しいものは無いわ。上手く行かなくて当然よ。親は子どもをコントロールしようと思うし、思春期にもなると子どもはそれから逃れようとする。まずは子どもをコントロールから自由にして自己責任を負わせなさい。」と。
私はこの言葉を聞いたときにすごく楽になりました。
「こうあるべきだ」という理想にとらわれていた自分に気づいたのです。
千景:親子だからお互いを理解できて当たり前だ、と思うと息苦しくなってしまうことはありますね。
上:親子の関係は奥深いですよ。そして子育ては人生で最も価値のある仕事だと思うのです。自分の分身である子どもを育てる時間はかけがえの無いものです。
あの時は、休職制度も殆ど無かったですし、夫もそれを知って「君は仕事を続けた方が良い」と言ってくれましたが、今思ってみればもっと子どもといる時間を持てれば良かったなと思います。
千景:子育てに完璧はありませんよね。いろいろ試行錯誤でやっていくしかないのだと思います。
上:今の時代は休職制度がある会社もあるので復帰もできるようになってきているでしょう。
また、セカンドライフがとても長くなっているので、若いうちに色々な知識を蓄えてそれをもってセカンドライフにやりたいことをやるという選択肢もあると思います。
千景:上さんを見ていると、セカンドライフにできることはたくさんあるのだなと前向きな気持ちになります。
上さんは、今後、何かやりたいことあるのですか?
上:今のNPOをずっと永続的に続けるという気はありません。
いずれ後継者を育成して私は一線を退くつもりでいます。
そして今度は田舎暮らしと都会生活との両立を目指してみたいなと思っているのです。
自然の中で、自給自足とまでは行かなくても、リラックスした生活を送り、たまに子どもや孫が遊びに来るような家に住み、田舎と都会を往来するような生活を楽しみたいと思っています。
千景:きっと、今度の夢も実現するのでしょうね。上さんの様に、いくつになっても夢を持ち続けている人生はとても素敵だと思います!
最後に、bizwoman読者に一言お願いします。
上:今の若い女性、男性を見ていて思うことは、みんなたくさんの選択肢の中で自分探しをしていたり迷っている、自分の道を決められない人がなんて多いのだろう、ということです。
確かにこれだけある選択肢の中でどれか一つが自分の理想の道、というのを見つけるのは至難の業だと思います。
与えられた環境の中で頑張るという姿勢を持てばもっと楽になるのではと思いますね。
千景:自分の創り上げた「理想」を追い求めるのではなく、自分の選択した結果を理想に近づけていく、地道な努力が必要なのかもしれませんね。
働く男性からのメッセージ
今回は特別に上さんの息子さんである岳史さんからもコメントを頂くことができました。働く女性に育てられた息子として、また多くの女性社員が働く会社の社長としてのご意見を伺いました。
千景:当時では出産後も仕事を続けている女性は珍しかったと思いますが、子どもの頃そんなお母様に対してどの様な感情を持っていましたか?
岳史:小学生の頃は、喧嘩して学校から帰ると誰も家にいなかったり、夕食を共にすることも少なかったりと、家に母親がいないことで寂しい思いをしていました。しかし、中学生になると、逆に、仕事をしている母親のことを、「かっこいいな」と思うようになりました。
千景:成長する過程でお母様を見る目が変化したのですね。岳史さんご自身も働くようになり、現在ご活躍されているお母様を見てどう感じますか?
岳史:母の仕事がJALからNPO法人に変わり、普段は実際に母が活躍する場を見る機会はなかなかありません。
以前、一度だけ母のNPO法人に行ったことがあるのですが、目的を持って働き、やりがいのある人生を送る母の姿を見て、子供としてはとても安心しました。母へ「人生一度きりなので楽しんでください」という言葉を贈りたいと思います。
千景:本などで、『理想の夫婦』と形容されるお父様とお母様ですが、息子の目から見たお2人はどのような関係ですか?
岳史:父と母は本当に仲が良く、口喧嘩している場面すら見たことがないほどです。
両親の夫婦のあり方において心に残るエピソードは二つあります。まず一つ目は、結婚した時から財布が別であることです。これは、万が一離婚することになったときに一番もめるのはお金についてなので、その事態を想定してのことだそうです。
二つ目は、母が一年間アメリカへ日本語を教えに行くと決めた時に、父が全く反対しなかった事です。
理想の夫婦の形は人それぞれ違うとは思いますが、両親の場合は、パートナーであるお互いのパーソナリティを認め合い尊重することで、理想の夫婦の形が築き上げられているのだと思います。
千景:岳史さんはお父様ととても仲が良いとお母様からお伺いしました。お父様の尊敬すべきところはどこにあると思いますか?
岳史:父の尊敬すべき点は、相手の地位などに捉われず、誰に対してもでも分け隔てなく平等に話ができる点です。口で言うのは簡単ですが、なかなか実行できる方は少ないと思います。また、誠実で真面目で頑張り屋であるところも尊敬しています。
最近、仕事で父の知り合いと接する機会が増えました。その際、「上さん(父)の息子なら信頼できるね」とよく言われるので、その度に自分もしっかりしないといけないなと改めて身が引き締まる思いになります。
千景:周囲の方々から信頼される素敵なお父様なのですね。
お父様はお母様に対して「仕事を続けた方が良い」とのお考えを持っていたとお伺いしましたが、岳史さんご自身は、ご自分のパートナーについて、結婚・出産後に仕事をずっと続けるべき、もしくは辞めるべきというお考えはありますか?
岳史:仕事を続けるべき・やめるべきというようなこだわりはありません。自分の人生なのですから、誰かのために犠牲にする必要はないと思います。基本的に外で奥さんが働くのはOKですし、奥さんが家政婦を雇いたいというのであればそれも構わないと思っています。
ただ、そうはいっても、結婚して家庭を持ったからには私の望む最低限のこと(手料理を作って欲しい・・・など)だけはしてもらいたいと思いますね。
男性の特性と女性の特性があるのは確かですし、女性の持つ特性に合わせて分相応に仕事をしてもらいたいと考えていますが、その人の可能性を潰してしまうことだけは嫌なので、基本的には本人の好きなように仕事と家庭の両立をしてほしいと思います。
千景:お互いの最低限の役割を果たした上で上手く両立してほしいということですね。最後に、bizwoman読者にメッセージをお願いします。
岳史:仕事と家庭の両立については、自分の人生なので、仕事も結婚も出産も、自分の望むようにすればいいと思います。
しかし、多くを望めば望むほど、それらのバランスの調整が難しくなるのも事実ではないでしょうか。また、それぞれの質を向上させるのも困難です。
そこで必要なのが感覚の合致だと思います。つまり、全てを100%完璧にこなさないと100%の満足感が得られない、というのではなく、結婚や出産、仕事それぞれが80%達成できれば、その状態を100%の満足を得るべき状態だと位置づけする・・・という意味での感覚の合致があれば、両立が可能だと思います。やりたいことがたくさんあり、欲が多ければ多いほど、「足るを知る」べきだと思うのです。
千景:確かに、欲張り過ぎは自分にも他人にも過剰に負荷をかけてしまうかもしれません。「ハッピーミディアム」の違う面かもしれませんね。
岳史:また、これは男性にも当てはまりますが、「こうでありたい」という理想の自分を明確にすることがとても大切だと思います。理想の姿と今の自分には、誰しもギャップがあるものですが、それを埋めるために努力していく過程自体楽しいものであり、人生の醍醐味なのではないでしょうか。

結婚は、パーソナリティのマッチングだと思うので、自分の人生はこうでありたいというものをまず明確にしてから、それを応援してくれるような自分に合うパートナーを見つけることで、私の両親のような互いを尊重しあう理想の夫婦になれるのではないでしょうか。
千景:認め合い応援し合える様な関係は理想的ですね。岳史さんからのメッセージはお母様も大変喜ばれると思います。どうもありがとうございました。
編集後記
子育て中もグランドホステスを続け、子育てを終えた現在もNPO法人の理事として充実した日々を過ごされている上高子さん。人生の可能性は無限大だということを感じさせてくれると思います。また、上さんからの強い希望もあり、今回は特別ゲストとして息子さんからもコメントを頂きました。働く母親に育てられた子どもの、貴重な声が聞けたと思います。
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2007年4月12日 bizwoman編集責任者:畑瀬千景
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