働く女性を幸せにするメルマガ『bizMag』(vol.11)
2006/12/23
発行者からのメッセージ
お待たせしました! bizMag第11号のインタビュイーは、オオタスセリさんです。芸人、シンガーソングライター、エッセイストと多分野で活躍しているオオタスセリさんに現在のお仕事についてお伺いしました!
Today's bizwoman
『目の前にあることはとにかくやってみる!』
芸人、シンガーソングライター
オオタスセリさん
88年に「コントペコちゃん」解散、その後独りコントを始める。 現在は歌やコントでライブを行う傍らエッセイスト、ライターとしても活躍中。
著書に「負け犬過ぎて、怪獣女のホンネの話(大和出版)」
オオタスセリさんブログ「私の観察日記」
インタビュー
千景:現在、エッセイや歌やコントなど幅広く活躍されているオオタスセリさんですが、今までの経歴を教えていただけますか?
オオタスセリ:大学で「落研」に入ったのがきっかけでめっきり落語にはまり、大学時代は365日中360日くらいは寄席に通っていました。
それから劇団に入りました。そして、ある芸人さんが優勝すると言われているコンテストがあったのですが、そこに出場してくれと頼まれました。つまり、当て馬です。
ところが、そこでビギナーズラックで優勝してしまったのです。。
千景:す、すごいですね!
オオタスセリ:自分でもびっくりしました。大島渚さんや糸井重里さんといった変わり者が審査員だったことも勝因の一つですね。
それから29歳までは相方と二人でコントを続けていましたが、相方に子どもができたことをきっかけに独りになりました。
それからは私はリポータなど色々な仕事をして、1999年から現在に至るまで独りコントをやっているというわけです。
千景:色んなご事情があったのですね。
オオタスセリ:そうですね。その場その場の流れに任せてきたところもありますね。
独りコントになってからはネタからネタの場つなぎが必要になり、弾き語りを始めました。すると予想外にそれがヒットして、CDを出すことになりました。今はそれ以外に、幻冬舎さんと大和出版さんでエッセイを書き始めました。
それから、ソフトバンクさんのモバイルマガジンも今やっているところです。エッセイに載せているイラストも、もともと好きでよく書いていたのですが、こんなところで役に立っていますね。
千景:オオタさん、随分と多才なのですね!
オオタスセリ:いえいえそんなことはないです。
もともと好きで蒔いていた種が今になって芽を出したという感じですね。
どれも無駄にはならなかったと思っています。
千景:その中でも、スセリさんが特に「これを核にしたい」という分野はありますか?
オオタスセリ:やっぱり、ライブとコントのステージですね。
はっきり言って、エッセイや作詞作曲、イラストは、私のレベルであれば誰でもできると思うのです。
でも、ライブやステージであの空間を作り出すのは、私にしかできないことだという自信があります。
千景:その自信が、それ以外のオオタさんの芸を活かしているのですね。
オオタさんのライブは、初めて聴いたとき本当に「びっくりした」というのが正直な感想でした。
それから徐々に染み込んで、気づいたら忘れられなくなっていました。
オオタスセリ:そういうのが、私の持ち味です。
誰かのライブにお邪魔する形の「アウェイ」だと、最初はみんな「だれだ?」って感じで見てるのです。
それが、ライブが終わった後にはみんなスタンディングで拍手してくれたり、と変化していくのが楽しくて、「やった!」と言う感じです。
でも、初めて「ホーム」でライブをしたときにはびっくりしました。みんな開演前からオオタスセリを待っていてくれて、最初から拍手で迎えてくれる。
「こんな日が来るなんて!」と感動しましたね。
千景:素敵ですね。着々とファンが増えていることが実感できますね!
オオタスセリ:でも、なれちゃいけないなと思いました。
あくまでも私は「アウェイ」でやっていくんだと。ハングリー精神を忘れないようにしたいと思っています。
千景:それにしても、スセリさんの歌は初めて聞く人を十分惹きつけてしまいますよね。
オオタスセリ:私、音楽にはこだわりがないんです。
もともとの基礎も無いですし、ここをこうして、とか工夫を凝らすということやポリシーがないので、フォークでもロックでもなんでも好きなように取り入れています。
だから表現したいことをストレートに形にできるんです。
千景:確かにストレート、痛いくらいの直球でした。
オオタスセリ:逆に、コントの場合は色々お勉強しましたから、自分の作品としてレベルの低いものは許せませんね。慎重になります。
「これは〜風」ということをいちいち考えてしまいますね。
歌は、とにかく笑えればいいと思ってますから。
千景:どうやって、歌をつくっているんですか?
オオタスセリ:私の場合は、しゃべりながら歌をつくるんです。
「きょうはこんなことがあったのさ〜」
という風に、一気につくります。だから読み言葉ではなくてしゃべり言葉なんです。
千景:それが心に響く理由ですね、きっと。エッセイもそうなのでしょうか。
オオタスセリ:そうですね。エッセイの場合は、それと、とにかくスピードが命です。
書き出したら止まらないこと。うまく書こうと思ったら大変ですから。
コントと同じようなライブ感を大切にしています。
これは最近きづいたのですが、「書いた速度が読む速度」なので、自分が詰まりながら書いた文章はきっと読む人も躓いてしまうでしょうね。
だから、最低限読む人に伝わればいい、というスタンスでとにかく勢いで書くことにしています。
千景:私もブログを読んでいて、一気に勢いよく書いた文章は読みやすいと感じる事はありますね。
スセリさんがそこに気づいた理由は何かあるのですか?
オオタスセリ:あります。実は、最初出した文章がダメ出しされたのです。
それで、最初は、「どうしてこんなにぼろぼろに言われるのよ!」と頭にきて、やめたくもなりました。
だけど、もともと負けず嫌いな性格なので、やめるにしても負けてやめるのは嫌だったのです。
それで、とにかく「40のお題をください」と出版社さん頼んで、それを3日間で書きましたよ。他のお仕事ももちろんしながら。
本当に地獄でしたね。で、「どうだ!」と提出したのです。
千景:どうだったのですか?
オオタスセリ:逆に出版社さんを喜ばせてしまいました。
「オオタさん、書けるじゃないですか!」と。。失敗だったかな。
でも今思えば、「いいものをつくりたい」という気持ちが出版社の方にももちろんあって、そのためにはダメ出しも仕方がないことですね。
反省して、あの時止めてなくてよかったなと思いました。
千景:エッセイは、いつごろ書かれたのですか?
オオタスセリ:8月末から9月3日までの3週間くらいですね。やっぱりあの時はうらみましたね(笑)。
あのスケジュールはおかしい!けれど終わってみたらやっぱり勢いが大事なんだと思えました。
とにかく、できない、というのをこちらから言うのは嫌だったんです。
千景:本当に負けず嫌いなのですね。
負けるといえば、オオタさんは「負け犬」をテーマソングにしていますよね。
オオタスセリ:勘違いされがちなのですが、「負け犬」という言葉は、もともと女性の中から生まれた言葉なのです。
だから私はこの言葉を使っています。
これが男性から出た言葉だったらセクハラとか、って言う話になると思うんですが、一つの時代を表す流行り言葉ですから、これを一つのアテムとして共感が呼べれば、って思うんですよね。
これを私が使うことによって、他虐ではなく自虐ですから、それを笑ってもらえればそれでいいと思うのです。
千景:よく重たい話こそ軽く伝えるべきだ、って言いますよね。
オオタスセリ:そうですね。でも、重たい話を重たく伝えることも当事者にとってはそれが癒しになることもあると思いますよ。
でも、それは私の仕事じゃないですね。私の仕事はお笑いですから、悲しいことも笑っちゃえばいいのよ、って。
お笑いはせいぜい一時間半の短いライブ。その短い時間をお客さんと共有して、ライブが終わったあとの人生をどう過ごすかはお客さん次第。
ただ、何かしらの変化のきっかけになれればいいのかなって思います。
千景:オオタさんとしては、何でも笑いに変えてしまう、というのがポリシーなんですね。
そのポリシーのもとにライブやエッセイ、歌やイラスト、というものがあるのですね。
オオタスセリ:そうですね。何でもいろいろできて初めて一人前ですから、こだわりはないです。目の前にあることはとにかくやってみる。今はそれで精一杯です。
編集後記
「負け犬」や「ストーカーと呼ばないで」など、ショッキングな歌を世の中に送り出し、笑いが止まらないライブを創り出すオオタスセリさん。
二人でお話をしていても、やっぱり「オオタスセリワールド」に引き込まれてしまいました。前半はオオタさんの今までのお仕事の話を中心にご紹介しました。次回はオオタさんが今後計画している野望についてです。お楽しみに!
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2006年12月23日 bizwoman編集責任者:畑瀬千景
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